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ごぉ 2010年1月20日

ゲームラボと少年の夢

かつて塾講師のバイトをしていたことがあるのですが、
バイトを辞めるとき、とある生徒に理由を問われたので、
「ゲーム作りで忙しいから辞めゆ!」
と答えました。
丁度ひまわりを作るための準備を始めていた時期のことでした。
その生徒は目をキラキラさせながら、
「いつか先生のインタビューがゲーム雑誌に載ったりするんですかね?」
と言ったので、
「うん…どうかな…(作ってるのエロゲだし…)」
と誤魔化した記憶があります。

生徒にそういうこと言うのはどうなんだと怒られそうですが、
あえてゲーム作りと答えたのには理由があります。
実際、バイトを辞めた本当の理由は引っ越しでしたし…。

その生徒は、将来は特撮映画を撮りたいと、
やはり目をキラキラさせながら語ってくれる男の子でした。
が、家庭環境はなかなか複雑で、
兄は某国立大学に進学、彼もまた「そういうレール」を歩まされようとしていました。
映像の道に進むなんてもってのほか――親はそう考えていたようです。
じゃないと、そもそも塾なんかに来ないですしね。

彼にとって、何が幸せなのかはよくわかりません。
バイトの塾講師ごときがあれこれ言っていい問題でもないのでしょう。
ただ、いろんな道があるのだということを少しでも示せたらいいな…と。

あれから、彼はどんな大人に成長したのでしょうか。
先生は、ゲームを作り始めてから立派なひきこもりになったよ!
うあぁ…もう子供達の目を真っ直ぐ見て話せねぇ…。

でも、ゲーム雑誌にインタビューが載りました。
あの会話をしていた頃にはとても信じられなかったことです。
ならいつか、映画監督として彼の名を見つける日が来るのかもしれません。
その時は…うーん、やっぱりあのキラキラの目を見て話せる気がしないや…。